■食のルーツと健康

シェフのグループ「クリエーターズ・オブ・エモーションズ」を立ち上げたヌチョ・ヤピ氏によると、コートジボワールの料理人がルーツに戻り始めたのは、今世紀に入ってからだ。

高級レストランではかつて、輸入品を使って作った西洋料理を提供する傾向があった。しかし、物価が上昇を続け、より安価な食材を求めたシェフらが、目の前にあったものを使うようになった。

近年アビジャンに急増している高級レストランのメニューには、地元料理がどんどん登場しているとヤピ氏は言う。

有名なフランスの料理専門校ポール・ボキューズ学院で学んだシェフ、バレリー・ロランテ氏は古典的なコートジボワール料理はボリュームがありすぎ、体を動かすことの少ない都会型のライフスタイルにはもはや適していないと主張する。「野菜が少ない一方で油の量が多すぎ、調理時間が長くて栄養素が壊れてしまう」

同氏の主催する栄養ワークショップでは、オクラを生で食べると「糖尿病にとても良い」といった風に、地元食材の新しい食べ方を紹介している。

「食習慣と関係している病気は少なくない。コートジボワールでは医療は万人が受けられるわけではないが、健康的な食べ物ならば誰もが手に入れられる」 (c)AFP/Marietou BA