韓国女性家族省(c)NEWSIS
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【10月04日 KOREA WAVE】結婚や妊娠、出産などで仕事を辞め、キャリアの途絶を余儀なくされたソウルの女性たちは、仕事を続けるために最も必要な支援として労働条件の改善を挙げた。経験者の女性の4割は以前の仕事を続けたいと思っていたと答えた。ソウル市女性家族財団の研究の結果だ。

財団の研究報告書によると、ソウル市で昨年、キャリアが途絶えた女性は約22万人で、既婚や非就職女性が減少したことを反映して、2019年29万8000人、2012年35万2000人に比べて少なかった。

財団はこのうちソウル在住の700人にアンケートを実施。その結果、仕事を辞めた理由では、結婚や妊娠・出産などが19.6%で最も多かった。続いて▽職場でのセクハラや差別、上司や同僚とのいさかいが15.1%▽低賃金や長時間勤務、契約期間満了などが13.4%▽子どもの養育や教育、両親の看病など家族の世話が12%▽仕事先の倒産や休業などが11.9%――となっていた。

仕事を続けるために必要だったことを尋ねる質問には、労働条件改善(22.7%)を最も多く、▽職業展望支援(18.5%)▽組織文化改善(17.6%)▽家族の世話や子どもの教育支援(16.5%)▽再充電機会(15.4%)▽顧客と売り上げ増加など経営改善(9.4%)――が続いた。

経歴が断絶した当時の仕事先の雰囲気(複数回答可能)に関しては、77.5%が「出退勤時間調整など柔軟な勤務が難しかった」とした。

研究チームは「キャリアが途絶する可能性を小さくするためには良い就職先に入ることが必要だということを示唆している」と説明した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News