【10月04日 KOREA WAVE】
トヨタ自動車の豊田章男会長がドットパッドで車に触れてみる様子(写真提供=ドット)(c)MONEYTODAY
トヨタ自動車の豊田章男会長がドットパッドで車に触れてみる様子(写真提供=ドット)(c)MONEYTODAY

韓国のソーシャルベンチャー「ドット(Dot)」がこのほど、トヨタ・モビリティ基金(TMF)が進めているグローバル規模のプロジェクト「Mobility for ALL(モビリティ・フォー・オール)」(障害者のための交通手段支援事業)」の支援事業に選ばれたことを明らかにした。ドットはこれを機に日本市場へ本格的に進出する計画だ。

ソーシャルベンチャーは、社会問題の解消や、社会的価値の実現に向けて取り組む企業。ドットはトヨタ財団の支援を受けて、9月初め、日本のモビリティリゾートもてぎ(栃木県)で開かれたスーパー耐久の予選決勝で初めてデモンストレーションを実施した。

参加者らは触覚ディスプレイ「ドットパッド」を試演した。これは車両の外観やコースの形状、自動車の位置などを点字、触覚、音声で確認できるようにしたものだ。

この競技には筑波大学の学生ら多様な年齢層の視覚障害者が観覧客として招待された。ドットは「ドットパッド」にコースでバイクが競走している様子を出力し障害者に体感してもらった。

視覚障害のある毎日新聞の岩下恭士記者は「昨年も競技を観覧したが、説明だけではコースがどうなっているのか把握しにくかった。パッドで地図に触ってみると実感が湧く。今後、ドットパッドを通じてレーシング競技をよりリアルに観覧できるだろう」と評価している。

ドット関係者は「今後は、複数のチームが同時にレースする様子をドットパッドで確認できるバージョンも用意している。今後もいろんなスポーツを触覚ディスプレイで楽しめるよう取り組む」と述べた。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News