【9月3日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2023)は2日、男子シングルス3回戦が行われ、大会連覇を目指す第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-2、6-3、4-6、6-3で第26シードのダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)を下し、16強入りを果たした。

 この日は強烈なフォアハンドでエヴァンスを後手に回らせ、得意のドロップショットでアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)の観客を沸かせた。第4セット3-2の場面では、カーブをかけてダウンザラインを捉える理不尽なフォアハンドも飛び出し、今大会屈指のショットで試合を決定づけるブレークを奪った。

 試合後には「トリッキーな相手」というエヴァンスとの対戦について「僕たちが戦う時はショーになる。きょうも素晴らしいポイントやショットがあったし、いろいろな状況があった」とコメント。また、今大会では2008年のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)以来となる全米オープン連覇が懸かっていることがモチベーションになっているとし、「彼(フェデラー)と一緒に大会の歴史の一部になれたらうれしい」と語った。

 4回戦では、イタリアのマッテオ・アルナルディ(Matteo Arnaldi)と対戦する。アルナルディは第16シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)を6-3、6-4、6-4で破り、16強へ駒を進めた。

 その他の試合では、第6シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)も6-3、2-6、6-4、6-2でスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に勝利し、昨年の全米オープン準々決勝で5時間に及ぶフルセットの死闘を演じたアルカラスとの再戦まであと1勝とした。

 第8シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)は3-6、6-3、6-1、7-5でアルトゥール・リンデルクネシュ(Arthur Rinderknech、フランス)を退け、4回戦に進出した。次戦はジャック・ドレイパー(Jack Draper、英国)と対戦する。ドレイパーはマイケル・モー(Michael Mmoh、米国)を4セットで下し、自身初の四大大会(グランドスラム)16強入りを果たした。(c)AFP/Rob Woollard