【9月2日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2023)は1日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は4-6、4-6、6-1、6-1、6-3で第32シードの同胞ラスロ・ジェレ(Laslo Djere)から逆転勝利を収め、ベスト16入りを果たした。

 アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で行われたこの一戦で、ジョコビッチは最初の2セットを連取される重圧にさらされながらも再び超人的な冷静さを発揮し、3時間45分に及ぶ激闘を制した。四大大会(グランドスラム)で2セットダウンからの逆転勝利を飾ったのは、これでキャリア8回目となった。

 現地時間の2日午前1時半ごろに終了した後のオンコートインタビューでは、ファンに向けて「ショーを楽しんでくれたことを願っている」と話しつつ、「特に最初の2セットは、自分としてはあまり楽しめなかったのは確かだ。もう何年もここでプレーした中で最も厳しい試合の一つだった」と振り返った。

 対するジェレは、全米オープンでここ4年間は1回戦敗退に終わり、グランドスラムでは一度も3回戦を突破したことがなかったものの、冷静さと自信のあるプレーで第1、第2セットで1ゲームずつブレークに成功し、セットカウント2-0とリードした。

 そのまま試合はジェレの優勢で進んでいくかに思われたが、ジョコビッチが第3、第4、第5セットでスイッチを入れて勝利を収めた。

 今大会で自身の記録を更新するグランドスラム通算24勝目を目指すジョコビッチは、準々決勝進出を懸けた3日の4回戦で世界105位のボルナ・ゴヨ(Borna Gojo、クロアチア)を迎え撃つ。(c)AFP