中国がプロピレンの生産技術で革新を実現
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【7月31日 CGTN Japanese】国際的に権威ある学術誌「サイエンス」が北京時間28日、化学工業分野における中国の科学者の重要な研究成果を掲載しました。天津大学の科学研究チームは長期にわたって難関を攻略し、重要な化学工業原料であるプロピレンの生産技術で革新を実現したとのことです。この成果は化学工業の低炭素化のモデルチェンジに貢献すると見込まれています。
プロピレンはプラスチック製品や医療機器、自動車用品、建築材料など一般的な製品を生産するための重要な基礎素材です。中国のプロピレンの需要と生産はいずれも世界一です。中国内外で採用されているプロパンを直接に脱水素するプロピレン製造技術は比較的先進的ですが、反応の過程では大量の熱量を必要として、炭素の排出がかなり多くなる特徴があります。
天津大学の研究チームが開発したプロピレン製造技術はこの従来型の技術と比べて、反応温度をセ氏30度~50度下げることができ、エネルギー消費量を20%~30%下げられると見込まれています。この研究成果はプロピレンの新たな低炭素生産法という革新をもたらし、化学工業のグリーン低炭素化のモデルチェンジと発展に力を発揮すると見られています。現在は工業化のための実験の段階に入ったとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News