【5月28日 CGTN Japanese】「有給トイレ」とはトイレへ行くという名目で、勤務時間中にサボることで、中国のネットユーザーからからかわれていますが、最近、これに関連したある判例が公開され、活発な議論を呼んでいます。当事者に同情する人もいる反面、より多くの人たちが当事者の行為は明らかにルール違反で、会社が労働契約を解除するのは当然だと支持しています。

 当事者である王さんは2006年4月に入社しましたが、2014年12月に直腸肛門の疾患で手術を受け、術後は痛みが続いていると訴えていました。そのため、2015年7月から、勤務中に毎日3~6時間「トイレ時間」を取るようにしていました。会社側は9月に、長すぎるトイレ時間について本人と話し合い、同月23日に王さんとの労働契約の解除を決めました。

 王さんは10月に仲裁を申し立て、無期雇用労働契約を継続し、契約で定めた職位への復帰を求めました。裁判では一審で、王さんの行為は正常な生理的要求の範囲を超えており、解雇は合法であるとの判決を下しました。王さんはこれを不服として上訴しましたが、二審では上訴が棄却され、原判決が確定しました。依然として納得がいかない王さんは天津の高等裁判所に再審を求めましたが、再審請求は却下されたということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News