【4月18日 CGTN Japanese】中国中部の湖南省衡陽県の清潭中学校では、中学3年生の女子生徒2人がいつも一緒にいる姿が見られます。1人は先天性筋無力症候群患者の熊思琦さんで、自分で歩くことができません。もう1人は熊莎莎さんです。思琦さんを背負って教室と寮の寝室を行き来したり生活の世話をしたりして、もう3年が経ちました。

 思琦さんは先天性筋無力症候群で、幼少時から体が虚弱で力を出すことができず、行動が極めて困難でした。2020年に中学に進学した莎莎さんは同級生の思琦さんの状況にすぐに気付き、身体障がいのために普段の行動と生活が困難な思琦さんの力になりたいと思って、思琦さんの寮のルームメイトになることを自ら申し出ました。莎莎さんはそれ以来、思琦さんに付き添って世話をするようになりました。2人は大の親友になりました。

 莎莎さんは毎朝早めに起きて、思琦さんの身支度や着替え、布団畳みを手伝います。そして思琦さんを背負って教室に行って授業を受けます。休憩時間には、思琦さんをトイレに連れて行ったり体を動かせたりしています。思琦さんが必要とすれば、莎莎さんはいつも思琦さんを背負って移動します。

 莎莎さんの行為は学校先生と生徒の一人ひとりの胸を打ち、思琦さんを手伝う人々がますます増えてきたとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News