ロシア離れ進む若者、夢はEU加盟 ジョージア
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■「ロシアは監獄」
デモ隊に漂う雰囲気は、2014年にウクライナの親ロシア派政権の崩壊を招いた「マイダン(Maidan)革命」時のキーウをほうふつとさせた。
ジョージアは、巨大な隣国ロシアによる侵攻をたびたび受けてきた。
ロシアは2008年、ジョージアに軍事介入した後、南オセチア(South Ossetia)とアブハジア(Abkhazia)の親ロシア派2地域の独立を承認し、軍を駐留させた。
これにより、NATO加盟はジョージアにとって一層の緊急課題となった。
昨年、ロシアがウクライナに侵攻した直後、同国、モルドバと共にジョージアはEU加盟申請を行った。しかし、国内の政治改革が優先されるべきだとして加盟候補国の認定は見送られた。
ジョージアのEU加盟はロシアおよび旧ソ連時代の過去との決別であり、個人の自由と経済発展には不可欠と見なすデモ参加者も多い。
「欧州は自由。ロシアは監獄みたいだ」と、EUの旗に身を包んだ15歳の男子生徒は話した。
ドイツ・ミュンヘン(Munich)でジョージア名誉領事の元秘書の女性(34)は、「私たちはロシアのものは一切受け入れない。ソ連に戻りたいとも思わない。それに尽きる」と話した。
「できるだけ早く、EUの加盟候補国として認めてもらいたい」 (c)AFP/ Maxime POPOV