【2月25日 AFP】モルドバ国防省は24日、東部の親ロシア派支配地域トランスニストリア(Transnistria)でウクライナから「直接の脅威」は受けていないとして、同国が「侵攻」を計画しているとのロシアの主張を一蹴した。

 ウクライナと境界を接するトランスニストリアでは1990年、多数派のロシア系住民が「沿ドニエストル・モルドバ共和国」の分離独立を宣言。91年12月にロシア軍の支援を受けてモルドバ政府軍との紛争になり、92年7月に停戦協定が成立した。以来、ロシア軍が駐留している。

 モルドバ国防省は、親ロシア派支配地域でのすべての出来事、活動、変化を監視しているとした上で、「現在、トランス二ストリアの軍事的な安全保障に直接の脅威は受けていない」ことを確認していると述べた。

 さらに、偽情報を拡散する狙いは、モルドバ国内に混乱を引き起こすことにあると指摘した。(c)AFP