ジョコ父を出入り禁止に ウクライナ大使が全豪OPに要請
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【1月27日 AFP】駐オーストラリアのウクライナ大使は27日、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)の主催者に対し、会場でロシアを支持する旗を手にしたファンとポーズを取る姿が撮影されたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)の父親を出入り禁止にするよう要請した。
ワシル・ミロシュニチェンコ(Vasyl Myroshnychenko)大使は、AFPの取材で、「彼(ジョコビッチの父親)の資格を剥奪するべきだ」と述べ、「ノバクがこの状況に対処することが重要だ」と主張。トミー・ポール(Tommy Paul、米国)との男子シングルス準決勝に備えているジョコビッチ本人に対し、謝罪を行ってロシアのウクライナ侵攻を非難するよう求めた。
ジョコビッチの父スルジャン(Srdjan Djokovic)さんは、親ロシア派オーストラリア人のユーチューブ(YouTube)チャンネルに投稿された動画で、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の顔写真が入った国旗を手にした男とポーズを取った。
動画には「ノバク・ジョコビッチの父が大胆な政治的表明」というキャプションが入れられていた。セルビアのテニス記者は、動画に登場した人物がジョコビッチの父親であることを確認し、豪紙エイジ(Age)は、ジョコビッチの父が「ロシア万歳」とセルビア語で発言したと伝えた。
この問題が起きた25日のジョコビッチ戦では、AFPの記者がスタジアム内において、ウクライナ侵攻を支持する「Z」マーク入りのTシャツを着た別の男性を撮影した。
大会を主催するオーストラリアテニス協会(Tennis Australia)は26日、ジョコビッチの父親の件には直接触れずに、引き続き警備員と協力して入場規則を徹底すると発表した。今年の全豪オープンでは、ロシアとベラルーシの国旗の持ち込みが禁止されている。(c)AFP
