【1月18日 Xinhua News】中国税関総署の呂大良(Lv Daliang)報道官は13日、国務院新聞(報道)弁公室が開いた記者会見で、2022年1月1日の地域的な包括的経済連携(RCEP)協定発効からの1年に、中国はRCEP協定の質の高い実施に努め、政策の効果を持続的に引き出し、域内経済の一体化を促してきたと指摘した。中国とRCEP協定加盟14カ国の貿易額については、税関の統計によると、22年の貿易額は前年比7・5%増の12兆9500億元(1元=約19円)となり、中国貿易総額の30・8%を占めたことを明らかにした。

 同報道官は、中国とRCEP協定加盟国の貿易の特徴として次の4点を挙げた。

 ①貿易全体に占める割合が着実に拡大した。RCEP関連政策の効果が持続的に引き出されるにつれ、域内貿易を促す役割も持続的に顕在化した。22年の加盟国との貿易額が中国貿易全体に占める割合を四半期別にみると、第1四半期(1~3月)が30・4%、第2四半期(4~6月)が30・5%、第3四半期(7~9月)が30・7%、第4四半期(10~12月)が31・4%だった。

 ②貿易取引が活況を呈した。中国との貿易伸び率が2桁以上だったRCEP協定加盟国は8カ国を数え、中でもインドネシア、シンガポール、ミャンマー、カンボジア、ラオスはそろって20%以上だった。韓国との貿易額は3・2%増の2兆4100億元で加盟国中トップだった。

 ③産業連携が強化された。中国とRCEP協定加盟国の中間財貿易額は8・5%増の8兆7千億元で、加盟国との貿易額全体の67・2%を占めた。主要製品別では、中国からの輸出は機械電気製品が13・2%、労働集約型製品が20・7%の増加だった。うち電子部品が15%、バッテリーが50・3%、自動車が71・6%それぞれ増えた。中国の輸入は機械電気製品が46・2%、金属鉱・鉱砂が10・4%、消費財が10・2%それぞれ増え、原油や天然ガスなどエネルギーの輸入額の伸びも比較的高かった。

 ④民間企業の好調さが際立った。民間企業のRCEP協定加盟国との貿易額は17・4%増の6兆5600億元で、加盟国との貿易額全体に占める割合は50・6%となり、前年から4・3ポイント拡大した。(c)Xinhua News/AFPBB News