韓国がメタバース倫理原則「すべての参加者に自浄」責任
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【12月01日 KOREA WAVE】韓国科学技術情報通信省は28日に開かれた社会関係閣僚会議で、創意と革新の協力的生態系を支援する「メタバース倫理原則」を発表した。メタバース倫理原則は、3大志向価値と8大実践原則で構成される。
メタバース倫理原則によると、メタバース参加者・利害関係者はメタバースの潜在力を極大化するために「完全な自我」「安全な経験」「持続可能な繁栄」の3大指向価値を追求しなければならない。
つまり、メタバースで▽すべての個人は自ら選択した人生の価値に忠実で自律的に行動できるようにすべきで▽社会は構成員がメタバースを十分に経験できるよう安全な生態系を作るべきで▽メタバースの便益と恩恵を皆が享受できるように誰も意図的に排除されず未来世代にも持続されるべきだとしている。
こうした価値を体系的に実践するために本気度、自律性、互恵性、プライバシー尊重、公正性、個人情報保護、包容性、責任性という8大実践原則も整理した。
情報通信(ICT)技術と仮想融合技術などの融合・複合でメタバースは、国民の日常生活と製造・医療・建築など多様な産業分野に広がり創意と革新の空間になると期待されてきた。
同時に、メタバース内の仮想自我に対する非倫理的行為、児童・青少年などに対する有害コンテンツ露出および流通、広範囲な新しい形態の個人情報収集、メタバース接続機会に対する不平等のような問題も現れ、倫理規範樹立の必要性が従来から提起されてきた。
韓国政府は今年5月から情報通信政策研究院を中心に倫理・情報保護・法律・工学など専門家12人が参加する専門家研究班を構成し、メタバース倫理原則を議論してきた。9~10月にはメタバース倫理に対する受容度を高めるために学界・企業・市民団体および政府部署、メタバースアカデミー教育生などクリエイター・利用者を対象に説明会・深層面接・アンケート調査などを進め、意見を集約した。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News