【11月24日 AFP】アフガニスタンの首都カブールで24日、国連(UN)の「女性に対する暴力撤廃の国際デー(International Day for the Elimination of Violence against Women)」を前に、十数人の女性が短時間の抗議デモを行った。

 参加した女性の多くはサングラスを掛け、頭髪を覆い、医療用マスクで顔を隠していた。うち1人が手にしたプラカードには、「私たちは最後まで権利のために闘い、決して降伏しない」とダリー語で書かれていた。

 そのすぐ近くではイスラム主義組織タリバン(Taliban)の戦闘員がデモの様子を監視し、情報機関のロゴマークを付けた車数台が付近を周回していた。

 昨年8月にタリバンが実権を掌握して以来、アフガン女性は公共の場から締め出されている。小規模の女性グループが単発的なデモを行っても、すぐに当局に解散させられ、暴力を振るわれることもある。

 タリバンの復権により、女性公務員はほとんどが失職した。職場に残れた場合も自宅待機となり、わずかな給与しか得られずにいる。

 女性は男性の親族同伴でなければ旅行できず、外出時には全身を覆わなければならなくなった。今月初めには、公園や遊園地、スポーツジム、公衆浴場に入ることも禁じられた。女子教育を行う学校も大半が閉鎖されている。(c)AFP