【11月1日 AFP】ロシアのオンライン銀行大手、ティンコフ銀行(Tinkoff Bank)の創業者であるオレグ・ティンコフ(Oleg Tinkov)氏は10月31日、ロシアによるウクライナ侵攻を理由に、国籍を放棄したことを明らかにした。同氏はかねて侵攻を非難していた。

 ティンコフ氏はインスタグラム(Instagram)に、「ロシア国籍を放棄することを決断した。平和な隣人(ウクライナ)と戦争を始め、毎日無実の人々を殺害しているファシスト国家と関係を持つことはできないし、これからも持たないだろう」と投稿。「多くの著名なロシア人実業家が私に続いてくれることを願う。そうすれば(ウラジーミル・)プーチン(Vladimir Putin)政権とロシア経済は弱体化し、いずれは彼を倒すことになるだろう」と述べた。

 ロシア国籍からの「離脱」を示す証明書の写真も公開した。

 ティンコフ銀行は大手民間銀行の一角を占め、顧客は約2000万人。ティンコフ氏は2020年に最高経営責任者(CEO)を退任。同行は侵攻を非難する同氏の主張からは距離を置いている。(c)AFP