【10月13日 AFP】(更新)ウクライナと国境を接するロシア南部ベルゴロド(Belgorod)州の知事は13日、同州がウクライナ軍による砲撃を受け、集合住宅が損壊したほか、弾薬庫が爆発したと発表した。

 ビャチェスラフ・グラトコフ(Vyacheslav Gladkov)知事はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に、「ウクライナ軍がベルゴロドを砲撃した。グブキン(Gubkin)通りの集合住宅が被害を受けた」と投稿した。

 これについてウクライナのミハイロ・ポドリャク(Mykhailo Podolyak)大統領府顧問は、自国軍の関与を否定。ロシア軍がウクライナ第2の都市ハルキウ(Kharkiv)を砲撃しようとしたものの、「何らかの不具合」で失敗したとの見方を示した。

 グラトコフ知事によると、砲弾が着弾したのは州都ベルゴロド市近郊クラスノエ(Krasnoye)にある学校の校庭付近。生徒は自宅でオンライン授業を受けており、死傷者はいなかった。

 ソーシャルメディアで拡散している一般市民が撮影した画像には、高層ビルから黒煙が立ち上り、がれきが周囲に散乱している様子が捉えられている。

 グラトコフ知事はその後、テレグラムへの投稿で、州内の村でウクライナ軍の砲撃により弾薬庫が爆発したと説明。死傷者が出たとの情報はなく、住民は安全な場所に避難させられているとした。

 知事は数日前にも、ウクライナ軍が電力施設を砲撃して一時停電が発生し、約2000人に影響が出たと発表していた。

 ロシア側はこれまで繰り返し、ウクライナ側がベルゴロド州を砲撃したと主張し、ウクライナに進軍する根拠としている。(c)AFP