【10月7日 CNS】中国の通信機械大手メーカー、華為技術(ファーウェイ、Huawei)が世界のICT業界向けに開催するフラッグシップイベント、ファーウェイ・コネクト(Huawei Connect)が9月19日にタイのバンコクで開かれた。

 ファーウェイ・クラウド(Huawei Cloud)の張平安(Zhang Ping’an)CEOは大会のあいさつで、年内に世界範囲で29の地域と75のアベイラビリティーゾーンを展開し、170以上の国や地域をカバーすると語った。

 この大会が海外で行われるのは今回が初めて。張氏は、ファーウェイは今後、より多くのクラウドデータセンターを世界中に展開することを計画しており、インドネシアとアイルランドにおける拠点が近く、サービスを開始するとも述べた。

 インターネットなどのネットワーク経由でユーザーにサービスを提供するクラウド分野でファーウェイは大きな存在感を示しており、ファーウェイ・クラウドは今、世界をリードする「五つのクラウド」の一つに数えられ、「独自で完成されたグローバルネットワーク」の構築に取り組んでいる。

 アジア太平洋地域を例にとると、2018年以来、タイ、シンガポール、マレーシアなどでローカル拠点を次々と構築してきた。タイでは、ファーウェイ・クラウドがローカル拠点を構築した最初のパブリッククラウドメーカーであり、バンコク、チョンブリ、パクランに3AZデータセンターを設置しただけでなく、タイ語のウェブサイトサービスや問い合わせサービスも提供している。

 グローバル規模エコロジーの構築も加速させている。ファーウェイ・クラウドのグローバルマーケティングおよびセールスサービス責任者の石冀琳(Shi Jilin)氏によると、アジア太平洋地域だけで、120社以上の企業がスタートアッププログラムに参加している。

 ファーウェイ・クラウドは、スタートアッププログラムを世界に向けてさらに推進し、今後3年間で、少なくとも世界中で1万の潜在力の高いスタートアップに、コストの最適化、技術サポート、起業家トレーニング、ビジネスリソースなど多面的なエンパワーメントを提供する。

 クラウドサービス市場の潜在規模は巨大だ。ファーウェイの当直会長の胡厚崑(Hu Houkun)氏は、クラウドには効率が高く、利便性が高く、リソース割り当てがより柔軟であるという利点があり、クラウドへの移行は企業のデジタル化にとって避けられない選択になっていると述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News