オンラインで端午節を祝い、クラウド上で民俗を楽しむ
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【6月21日 CNS】中国の地方テレビ局である河南衛視(Henan Satellite Television)が制作した新番組、「端午奇妙夜(端午節の不思議の夜)」は、端午節(端午の節句、今年は6月3日)の前夜に、中国の視聴者に端午節の民俗に関する視聴の盛宴を届けた。
北京の女性視聴者の詹さんは、「端午節にまつわる民俗をこれほど体系的に勉強したのは初めてで、これにより中国人の自然や世界に対するロマンをより深く理解することができた」と語った。
端午節の起源は複雑で、その中で古代の星の文化がある。端午の日に、東方蒼竜が真南の中心に飛び上がり、通年の最も「中正」な位置にいる。また、古代のドラゴントーテム崇拝がある。ドラゴンとドラゴンボードの文化が終始貫かれる。そして、歴史上の人物の記念がある。春秋戦国時代の伍子胥(Wu Zixu)、屈原(Qu Yuan)なども、端午節のより豊かな文化コンテンツとなっている。伝承されてきた端午節は、すでに神を拝して先祖を祭り、幸せを祈り、魔除けをし、喜びを祝い、エンタメ、食事などが一体となった重要な民俗となり、とてもにぎやかだ。コロナ禍の影響で、河南衛視のように、オンラインで端午節を祝い、民俗を楽しむための様々な方策を打ち出している。
北京市傘下の公園では、端午節の「クラウドイベント」が披露され、計25項目4モジュールの文化活動が行われた。うち玉淵潭公園は植物に関連する「クラウド上の科学普及」——公園内の「端午植物」という活動を始めた。紹介によると、中国各地でちまきを包むのには「ちまきの葉」が使われている。一見似たような「ちまきの葉」の裏には、近くで取材し、地域情勢に応じる大仕事がある。「ちまきの葉」として、北方では、幅広く香りがある葦(アシ)の葉がよく使われ、南方では、糖分がある蘆竹(オオバヤダケ)の葉がよく使われるが、嶺南地方や海南島では、バショウの葉を使う風習があるという。
深セン市(Shenzhen)は、騰訊(テンセント、Tencent)、ゲーム会社と手を組み、全国民のインタラクティブな参加を促すSNSインタラクティブ製品「ドラゴンボート」のミニゲームを発売した。ユーザーはスマートフォンをシェイクすることで、クラウド上でミニプログラムのボディワークをシミュレートし、制限時間内に手に持った「オール」をこいで、自分の「ドラゴンボートチーム」により長い距離を走らせる。
「端午節といえば、街の人々が集まって川辺のドラゴンボートレースを観戦し、どらや太鼓の音、ときの声、声援が川の水を沸騰させるようなイメージだったが、残念ながら今年は聞くことができなかった。でも、今年は、オンラインでの端午節によって、このような民俗行事の背景についての文化コンテンツや科学知識に触れることができた。これは今までにない体験だった」と、詹さんは述べた。
安陽師範学院(Anyang Normal University)の王錚(Wang Zheng)副教授は、現在の伝統民俗の多くは、現代のライフスタイルに取って代わられ、伝統民俗文化はパフォーマンスの形式として表れることが多い。インターネットを活用し、歴史文化の観点から民俗文化に注目し、大衆に喜ばれる形で表現し、民俗文化を直感的に体験してもらうことが重要だという。同時に、価値のある民俗文化の商品価値をインターネットを通じて実現し、民俗文化産業チェーンの発展を推進し、民俗経済で民俗文化事業の保護と継承を推進することが重要だと指摘した。(c)CNS/JCM/AFPBB News