【8月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のエリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督は、2-1で勝利した22日のリバプール(Liverpool FC)戦で先発から外れたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)について、ユナイテッドでの未来はまだあると主張した。

 本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)でリバプールを撃破し、リーグ開幕からの連敗を2で止めたユナイテッドは、ロナウドの不在時はより活力に満ちた様子だった。

 ベテランのロナウドが終盤からの途中出場に序列を下げる中、ユナイテッドはようやくテン・ハーフ監督の攻撃的な試合プランをうまく展開することができた。

 マーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)、ジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)、アンソニー・エランガ(Anthony Elanga)の3トップは、1-2で敗れたブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)戦、0-4とまさかの大敗を喫したブレントフォード(Brentford FC)戦で欠けていたスピードや勢いをチームにもたらした。

 クラブに退団の意思を伝えたと報じられる中、「家庭の事情」によりチームのプレシーズンツアーを欠場したロナウドは、新シーズンを前に不安定な状況にあった。

 ユナイテッドが今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場権を逃したことが、2017年を最後に主要タイトルから遠ざかっているユナイテッドを退団すべきだとロナウドに確信させており、オランダ・エールディビジのアヤックス(Ajax)から就任して数週間のテン・ハーフ監督にとっては大きな悩みの種となっている。

 それでも指揮官はロナウドが自身の構想に入っていると、少なくとも公にはきっぱり主張している。

 テン・ハーフ監督はリバプール戦の後、「彼はやれると思う。彼はキャリアを通してさまざまな監督の下、あらゆるスタイルやシステムの中でやってきた。ずっとパフォーマンスを発揮してきたのに、なぜそれができないということになる? 彼の年齢は問題ではない」とコメントした。

「われわれには選手たちがいて、プレー方法やスタイル、ゲームプランがある。試合に対して何が最適なアプローチなのかに目を向けている。きょうはこうした選手だったが、土曜日(27日)は違っているかもしれない」

 また、ロナウドとハリー・マグワイア(Harry Maguire)の去就について問われたテン・ハーフ監督は、両者について「言及する必要はない」と述べつつ、「彼らは素晴らしい選手で今後、また短期的な将来でも役割を果たすだろう」と付け加えた。

「(外すのは)いつだって難しいことだが、私には下すべき決断がある」

 ロナウドのジレンマで指揮官のチーム改革が行き詰まるのを阻止するために、歩み寄ろうとすることが適切かどうかは現時点では分からない。(c)AFP/Steven GRIFFITHS