【6月4日 AFP】3日に行われた全仏オープンテニス(French Open 2022)男子シングルス準決勝、大会第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)と第20シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)の一戦で、コートに侵入した抗議者がネットに自分自身をくくりつけたため13分間試合が中断される事態が起きた。

 第3セットの第6ゲーム途中、コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)の観客席から「あと1028日」と記されているTシャツを着た女がコート上に飛び出した。両選手がロッカールームに戻る中、最終的に女はコートから連れ出された。

 大会主催者によると女は環境活動家で、金属製のワイヤと接着剤でネットに自分自身をくくりつけたという。フランス国籍のこの女は、同日の早い時間帯に有効なチケットでスタジアム内に入っていた。その後、女は警察に身柄を引き渡された。

 試合再開後、ルードは勝利を収めてノルウェー人男子選手としては初の四大大会(グランドスラム)決勝に駒を進めた。(c)AFP