【5月27日 AFP】26日に行われた全仏オープンテニス(French Open 2022)の女子シングルス2回戦で、イリーナ・カメリア・ベグ(Irina-Camelia Begu、ルーマニア)が試合中にいら立ちを募らせて投げつけたラケットが客席の子どもに当たる出来事があった。ベグは試合後に謝罪した。

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 ベグは大会第30シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(Ekaterina Alexandrova)を6-7 (3-7)、6-3、6-4で下したが、第2セットの途中、地面にたたきつけたラケットが跳ね返り、客席の子どもに当たった。

 ベグは試合後、「自分にとって恥ずかしい出来事で、そのことについてはあまり話したくない。とにかく謝りたい」と話し、「キャリアを通じて、このようなことをした経験はなかった。本当に罪悪感があるし、申し訳なく思っている」と謝罪を繰り返した。

 ラケットが当たって泣きじゃくっていた子どもとは、試合後に写真を撮った。ベグは失格ではなく警告を受けるにとどまったことは幸運だったと認め、「赤土にラケットを投げることはあるが、あれほどの跳ね返りは予想できるものじゃない」とコメントした。

 2020年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)では、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がいら立って打ったボールが線審に当たり、失格処分を科されている。

 今年の全仏オープンでも、24日の男子シングルス1回戦でアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)が怒りにまかせて打ったボールが、コート整備を行っていたスタッフの頭をかすめる場面があった。(c)AFP