【6月3日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2022)は2日、混合ダブルス決勝が行われ、大会第2シードの柴原瑛菜(Ena Shibahara)/ウェスリー・クールホフ(Wesley Koolhof、オランダ)組が優勝。二人はソーシャルメディアを通じて連絡を取り、大会直前に初めて顔を合わせたばかりだったという。

 ウリケ・アイケリ(Ulrikke Eikeri、ノルウェー)/ヨラン・フリーゲン(Joran Vliegen、ベルギー)組を7-6(7-5)、6-2で下し、四大大会(グランドスラム)初制覇を果たした柴原/クールホフ組。だがペアを結成することになったのは、クールホフが柴原のインスタグラム(Instagram)にメッセージを送ったのがきっかけだった。

 クールホフによれば「返信がくるまで時間がかかった!」が、「だけど、受けてくれてプレーを楽しみにしていると言ってくれた。これまで会ったことは一度もなかった。それでもグランドスラムやマスターズでプレーしているのを何度か見ていたから、彼女のプレースタイルを把握していたし、自分との相性は抜群だろうと思っていた」という。

「それが打診した理由で、彼女がイエスと言ってくれて本当にうれしかった。信じられないような結果になった」

 一方、米カリフォルニア州出身で24歳の柴原は「5人家族の中で育ち、みんなで一緒にテニスをして、よくダブルスをプレーしていた。自分は一番下だったから、いつも4番手の座を目指して頑張っていた」と話し、「それでよく混合ダブルスをプレーしていたのが、テニスを始めたきっかけ」と明かした。

 全仏オープンの混合ダブルスで日本人選手が優勝するのは、マヘシュ・ブパシ(Mahesh Bhupathi、インド)氏とのペアで1997年大会を制した平木理化(Rika Hiraki)氏以来となる。(c)AFP