【5月2日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は1日に放映されたイタリアメディアとのインタビューで、9日の戦勝記念日までにウクライナ侵攻を終わらせるつもりはないと語った。

 9日は旧ソ連の対独戦勝利を祝う記念日。ラブロフ氏は伊テレビ局メディアセット(Mediaset)に対し、記念日までに「特別軍事作戦」が完了するよう急ぐつもりはないと強調。「わが軍は戦勝記念日を含め特定の日に合わせて行動を調整するようなことはしない」と述べた。

「ウクライナでの作戦のペースは何よりも民間人およびロシア兵のリスクを最小限にとどめるために必要なことを考慮して決められる」と説明した。

 例年、戦勝記念日にはモスクワ中心部で大規模な軍事パレードが行われる。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も、欧州でのナチス・ドイツ(Nazi)との戦いでロシアが主導的な役割を果たしたことをたたえる演説をするのが通例だ。

 ラブロフ氏は「われわれは5月9日をいつも通り厳粛に祝う。ナチスの魔の手からロシアや旧ソ連共和国、欧州を解放するために倒れた兵士を忘れてはならない」と語った。(c)AFP