【3月29日 AFP】26日に行われたドイツ対イスラエルのサッカー国際親善試合で、ドイツのサポーターの男(28)がナチス・ドイツ(Nazi)式敬礼をし、警察の捜査を受けている。ドイツサッカー連盟(DFB)は28日、同サポーターの行為を厳しく非難した。

 男はジンスハイム(Sinsheim)で行われた試合中にドイツで禁止されているナチス式敬礼を繰り返したとして、現在警察の取り調べを受けている。

 DFBは「右翼過激派の行為を強く非難する」とコメントを発表し、差別的行為について「サッカー界では断じて容認されない」とした。

 ドイツでは昨年9月にも、ヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2021-22)の一戦で、反ユダヤ主義的な行為が見られた。

 このときはイスラエル王者マッカビ・ハイファ(Maccabi Haifa)のファンに対してサポーターが反ユダヤ的なやじを浴びせるなどしたとして、ウニオン・ベルリン(1. FC Union Berlin)が謝罪に追い込まれた。

 ウニオンはこの問題をめぐってサポーター1人にスタジアムへの出入り禁止処分を科した。(c)AFP