【2月28日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領(44)は28日、欧州連合(EU)に対し、ウクライナの加盟を「即時」承認するよう要請した。ロシアによる同国侵攻は、5日目に入っている。

 ゼレンスキー氏は新たに公開された映像で「新たな特別手順により、EUにウクライナを即時加盟させるよう要請する」と述べた。

 今回の映像は、24日の侵攻開始後初となるロシアとウクライナの代表団による協議開始直前に公開された。

 ゼレンスキー氏はまた、ロシア軍兵士に武器を放棄するよう促し、「上官を信じるな。プロパガンダを行う者を信じるな。ただ自分の命を大切にするように」と呼び掛けた。

 同氏は今回の侵攻で、これまでにロシア軍兵士4500人以上が死亡したとしている。一方、ロシア側は、自軍に死傷者が出たことは認めているが、具体的な数は公表していない。

 さらにゼレンスキー氏は、戦闘経験のある受刑者を釈放し、防衛任務に当たらせる方針も明らかにした。「道徳的観点からすると容易ではない決断をした。だが、自国防衛という観点からは有益だ」と説明した。(c)AFP