【12月31日 AFP】台湾は30日、中米ニカラグアの旧台湾大使館を接収して中国に引き渡す計画を非難し、法的措置をとると発表した。

 台湾外交部(外務省)によると、ニカラグア政府は首都マナグアで台湾が大使館として使用していた施設を接収した。施設は断交後、すでにローマ・カトリック教会のマナグア大司教区に売却されていた。

 台湾外交部は声明で「台湾は外交資産を保護し、ニカラグアに国際不法行為の責任を確実に負わせるべく、国際法上適切な措置をとる」と述べた。

 さらに今回の接収について「台湾を併合しようとする中国の明確かつ侵略的な意図の一端で、国際規範に著しく反し、周辺地域の平和と安定を損なうものだ」と非難した。

 ニカラグアは今月9日、台湾と断交して中国と国交を結ぶと発表した。台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統が2016年に就任して以来、断交は8か国目。ニカラグアの断交により、台湾と外交関係を持つ国は14か国のみとなった。(c)AFP