【12月19日 AFP】テニスのエキシビション大会、ムバダラ・ワールド・テニス選手権(Mubadala World Tennis Championship)は18日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで決勝が行われ、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は4-6、6-7(2-7)でアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)に敗れたが、以前より「はっきりとした」プレーができているとし、新たな目標を掲げて、自信を胸に臨む新シーズンへの手応えを口にした。

 現在は世界134位に後退しているマレーは、優勝こそ逃したが、ダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に勝利するなど、ポジティブな週末を過ごした。

 金属の器具が埋め込まれている腰で先例のない復活を目指している34歳のマレーは、昨季はトップ選手との対戦でベストを出せずにいたが、2021年はトップ10のホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)とヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)に勝利するなど、期待できる結果でシーズンを終えた。

 報道陣に対しマレーは「これからどうプレーしていくか、そして来年はどう試合を進めるのか、今はとても明確だと感じている」とコメントした。

「雑念がなく、どうプレーしたいかがはっきりしているから意思決定できる。今はそれを確信しているし、それが重要な局面で自分を助けてくれると信じている」

 マレーはワイルドカード(主催者推薦)を獲得し、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)に本戦から出場することを願っている。

 先日、6年にわたりタッグを組んだジェイミー・デルガード(Jamie Delgado)氏との師弟関係を解消したマレーは、今週大会を共にしたヤン・デ・ウィット(Jan De Witt)氏の試用期間を延長するか明らかにしていない。

「今夜帰国の途につく。チームと話をして、どういう週だったかを検証する。全体としてはポジティブだったと思う」 (c)AFP