【12月13日 AFP】21F1最終第22戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)で優勝し、年間チャンピオンに輝いたレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が、「ありえない」道のりだったと今季を表現した。

 12日の決勝で、フェルスタッペンは同ポイントで争っていたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を最終周で抜き去り、初の総合優勝を果たした。終盤まではハミルトンが最多8回目の世界タイトルに近づいているかに見えたが、残り4周でのセーフティーカー導入でフェルスタッペンに好機が訪れると、最後はスリリングな最終ラップでハミルトンを追い抜き、栄冠に輝いた。

 24歳のフェルスタッペンは「とにかくありえない」と話し、「小さい頃の目標はF1ドライバーになることだった。表彰台や、GP勝利を夢見ていた。それが今では君が世界チャンピオンだと言われて、信じられない気持ちだ」と喜んだ。

「レースを通じて戦い続け、そして最終ラップにチャンスがやって来た。信じられない」

「何と言っていいか分からない。チームのみんなも、ホンダ(Honda)もチャンピオンにふさわしい」

 さらにフェルスタッペンは、自身の優勝に大きく貢献したチームメートのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)にも感謝した。

「やっとこちらに少し運があった。チェコ(ペレス)にもありがとうと言いたい。素晴らしいチームメートだ」

「チームも知ってのとおり、僕はみんなを愛している。これから10年、15年と一緒に仕事をできればうれしい」

「変わりたくない。みんなが受け入れてくれるのなら、残りの人生もずっと一緒に過ごしたい」

 今季は最後まで、フェルスタッペンとハミルトンがコースの内外で激しい競り合いを繰り広げた激闘のシーズンだった。フェルスタッペンは「ルイスは素晴らしいドライバーで、非常に負けず嫌いな選手だ。彼とはかなりやり合ってきたが、それがスポーツで、誰だって勝ちたいものだ」とコメントした。(c)AFP