■ブレンダン・ロジャーズ氏

 ユナイテッドにとってイングランド内での最高の選択肢は、レスターを率いるブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)氏になる。

 2012年から2015年までリバプールを率いていたため、多くのユナイテッドファンから敬遠されるかもしれないロジャーズ氏だが、浮き沈みの激しかったその3年間以降は自身の名声を取り戻した。

 スコティッシュ・プレミアシップのセルティック(Celtic)を率いた3年間で、毎週のように勝利を求める声に応じられることを証明したロジャーズ氏は、同クラブで七つの国内タイトルを獲得。

 その後はレスターを指揮し、明らかに資金力が劣る中で2シーズン連続でチャンピオンズリーグ出場権まであと一歩のところに迫り、昨季は決勝でチェルシーを下してクラブに初のFAカップ(FA Cup 2020-21)のタイトルをもたらした。

■エリック・テン・ハーフ氏

 オランダ人指導者のエリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)氏は、現在おそらく欧州で最も好調なオランダ1部エールディビジのアヤックス(Ajax)を率いている。

 チャンピオンズリーグの決勝トーナメント進出に向けて順調に進んでいるアヤックスは、24日の試合でPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)を5-0で下し、リーグ連覇も視界良好となっている。

 2018-19シーズンのチャンピオンズリーグでアヤックスを22年ぶりの4強入りに導いたテン・ハーフ氏には、多くのビッグクラブが関心を寄せている。

■ルイス・エンリケ氏

 スペイン代表を指揮するルイス・エンリケ(Luis Enrique)氏も、才能ある個々の集団から最高のものを引き出すことができる経験豊富な指導者だ。

 エンリケ氏はFCバルセロナ(FC Barcelona)で前線にリオネル・メッシ(Lionel Messi)、ルイス・スアレス(Luis Suarez)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を起用し、就任1年目にして3冠を達成した。

 英語が堪能なエンリケ氏は、いつかプレミアリーグで指揮したいという野望を隠していない。

 スペインを率いて今夏の欧州選手権(UEFA Euro 2020)で4強入りを果たし、さらにはUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)でも決勝に進出したことで、バルセロナ時代のようにスター選手がいなくても魅力的なチームをつくれることを証明している。(c)AFP