【10月25日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは24日、第9節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はホームでリバプール(Liverpool FC)に0-5と大敗。モハメド・サラー(Mohamed Salah)にハットトリックを許すなどして敗れたユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、指揮官として「最も暗い日」を悔やんだ。

 10年前、本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)でマンチェスター・シティ(Manchester City)に1-6で敗れたユナイテッドは、これまでで最も屈辱的な黒星の一つを宿敵に喫した。

 リバプール相手に1925年以来となる最大得点差での黒星を喫し、同チームとの勝ち点差を7にまで広げられたユナイテッドのスールシャール監督は「この選手たちを率いてから最も暗い日という以外に何かを述べるのは難しい」とコメントした。

「スパーズ(トッテナム・ホットスパー<Tottenham Hotspur>の愛称)に1-6で負けた昨季に目を向けるかもしれないが、マンチェスターの男としては私にとっては今回の方がずっと悪い」と続けた。

 ユナイテッドの敗北を象徴するかのように、数千人のファンが試合終了を待つことなくオールド・トラフォードを後にした。リーグ戦の直近4試合で白星から見放され、うち3戦で黒星を喫しているユナイテッドは7位に沈んでいる。

 去就に関して窮地に立たされているスールシャール監督にかかる重圧は、数日のうちに激しいものになるとみられる。

 一方、首位チェルシー(Chelsea)とわずか1ポイント差のリバプールを率いるユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、帰る途中で「常軌を逸した」この大勝を1、2杯のビールで乾杯すると話した。

 クロップ監督は「5-0、これ以上の喜びはない。特別なことで、まったくもって最高だ」とコメントした。

 リバプールは5分、サラーのアシストからナビ・ケイタ(Naby Keita)がネットを揺らして先制に成功。13分には相手DFのハリー・マグワイア(Harry Maguire)とルーク・ショー(Luke Shaw)が重なると、トレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)のクロスをジオゴ・ジョタ(Diogo Jota)が押し込んでリードを広げた。

 攻撃の手を緩めないリバプールは、ケイタのクロスに合わせて38分に追加点を奪ったサラーが、混乱したユナイテッドDFの隙を突いて前半アディショナルタイムにもゴールを決めた。

 これで満足しなかったサラーは裏に抜け出して50分にもネットを揺らすと、プレミアリーグでの通算ゴール数を107得点にまで伸ばし、アフリカ人選手の最多得点記録を更新した。

 サラーは公式戦10試合連続得点を挙げ、オールド・トラフォードでは2003年のロナウド(Ronaldo)氏以来となるアウェー選手のハットトリックを記録している。

 ユナイテッドは後半から途中出場したMFポール・ポグバ(Paul Pogba)がケイタに危険なファウルを犯したとして、わずか15分で退場処分となった。

 他の試合ではトッテナムがウェストハム(West Ham)に0-1で敗れ、公式戦では2試合連続同スコアで黒星を喫した。

 後半にマイケル・アントニオ(Michail Antonio)がゴールを挙げてホームで勝利したウェストハムは、これでリーグ戦2連勝となった。(c)AFP/Steven GRIFFITHS