北京五輪に抗議の活動家逮捕 採火式控え ギリシャ
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【10月18日 AFP】ギリシャ・アテネの古代遺跡アクロポリス(Acropolis)で17日、北京冬季五輪に抗議しボイコットなどを訴えた活動家が逮捕された。
古代オリンピック発祥の地ギリシャでは18日、五輪聖火の採火式が行われる。ギリシャの警察によると、逮捕されたのは女性2人と男性1人。
米ニューヨークを拠点とする「スチューデンツ・フォー・フリーチベット(SFT)」は、2人が逮捕されたとしている。活動家は中国チベット自治区(Tibet Autonomous Region)の旗と香港の反政府デモで使用された旗を掲げ、「北京五輪のボイコットを」「チベット解放」などと叫んだという。
アクロポリスに掲げられた旗は警察に没収された。
SFTは逮捕されたチベット系米国人活動家ツェラ・ゾクサン(Tsela Zoksang)さん(18)の、「国際社会と良心あるすべての人が立ち上がって、2022年の北京五輪をボイコットする時が来た。さもなければ、中国のジェノサイド(集団殺害)政権を明確に支持することになる」とのコメントを伝えた。
英国を拠点とする人権監視団体「香港ウオッチ(HKW)」もギリシャ当局に対し、逮捕されたジョイ・シュウ(Joey Siu)さんとゾクサンさんについて、身柄の引き渡しを要請する中国政府の圧力に屈することなく、早急に解放し、米国への帰国を認めるよう求めた。(c)AFP