【10月14日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は、今後イスラエルがW杯(World Cup)を共催することになるかもしれないと述べた。同国の首相府も、2030年大会(2030 World Cup)の開催地に立候補する可能性について言及している。

 インファンティーノ会長は12日、同国のナフタリ・ベネット(Naftali Bennett)首相やイツハク・ヘルツォグ(Isaac Herzog)大統領と面会し、2日間のイスラエル訪問を終えた。

 訪問中にインファンティーノ会長は、同国でFIFAの主要大会が開催される可能性について問われた。

 FIFAの発表文の中で同会長は「皆さんはビジョンや夢、野心を持たねばならない」と記した。「私はここ数か月、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)にいたが、そこではUAEサッカー協会(UAEFA)とイスラエルサッカー協会(IFA)が歴史的合意を結んだ」と述べたインファンティーノ会長は、また「共催は将来的にあり得ると思っている。ユース世代であれA代表であれ、男子であれ女子であれ、サッカーW杯には人々を一つにし、結束させる特別な魔法があるのだから、それについて夢を見たり考えたりしていいはずだ」としている。

 一方で首相府側は、会談の中で「FIFA会長は、UAEを筆頭とした地域内の他の国とイスラエルが、2030年のW杯を共催するという考えを提起した」と発表文の中でつづった。

 中東では来年の11月から12月にかけ、W杯カタール大会(2022 World Cup)が予定されている。

 また2026年大会(2026 World Cup)は米国、メキシコ、カナダによる共催が決定しており、2030年大会の開催地は2024年に決まる予定となっている。(c)AFP