【10月13日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のグローバル・フットボール・デベロップメント部門で責任者を務めるアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)氏が12日、オフサイドの判定がW杯カタール大会(2022 World Cup)が開催される「2022年までに自動化する」可能性があると話した。

 イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)を長年指揮したベンゲル氏は、仏パリで行われた同国多種スポーツのレフェリングデーで報道陣に応じ、技術面の細部については触れないまま「2022年にオフサイドが自動化する可能性が高い」と話し、「守秘義務があるが、レフェリングに関する次の大きな発展になるだろう」と続けた。

 現在、微妙なオフサイドの判定はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が確認しているが、FIFAは「先進的なオフサイド判定技術」の開発に取り組んでおり、8月には「目標はゴールライン・テクノロジー(GLT)に似た支援ツール、つまり判定をするのではなく、審判にすぐさま証拠を提供するものの開発だ」と話している。

 ベンゲル氏は、来年11月21日に開幕するカタールW杯へ向けた準備期間に、導入の動きが加速する可能性があると示唆している。オフサイドのルールについて、ベンゲル氏はすでに、得点に使える体の一部がオフサイドラインに残っている場合はオンサイドになる形にルールが変更になることをほのめかしている。(c)AFP