【7月19日 AFP】オーストラリアのカレン・アンドリュース(Karen Andrews)内相は19日、新型コロナウイルス対策として入国者に義務付けている厳格なホテルでの隔離規則に従わず、違反行為をネットで自慢した極右の英国人コメンテーター、ケイティー・ホプキンズ(Katie Hopkins)氏のビザ(査証)を取り消したことを明らかにした。

 地元メディアによると、ホプキンズ氏はリアリティー番組出演のため、豪シドニーに到着。隔離先のホテルで、部屋に食事を運んできた従業員にマスクを着用せず裸で応対したことを、インスタグラム(Instagram)に投稿した動画で得意げに話した。

 国際線でオーストラリアに到着した旅客には、基本的にホテルでの14日間の隔離が義務付けられている。

 アンドリュース内相は、問題の動画が投稿された後、豪入国管理当局が「速やかに対応し、ホプキンズ氏の入国ビザを取り消した」と説明。「手配でき次第できるだけ早く、ホプキンズ氏を出国させる」と公共放送ABCに語った。

 さらにアンドリュース内相は、ホプキンズ氏について「わが国に1秒でも必要以上に長居してほしくない人物なのは明らかだ」と発言。隔離違反の自慢は「現在ロックダウン(都市封鎖)下にある国民全員に対する侮辱であり、到底容認できない」とした上で、「従って、個人的には彼女の退去を大歓迎している」と述べた。(c)AFP