【6月16日 AFP】東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は15日、大会を安全に行うための規則集「プレイブック」の選手、関係者用の最新版を公開。毎日の検査実施やマスク着用などの新型コロナウイルス対策に違反した選手は、大会から追放される可能性があるなどの文言が盛り込まれた。

 70ページに及ぶプレイブックは今回が最終版で、複雑な規則の数々についてイラストを添えて説明した箇所もある。大会関係者はこうした制限を発表することで、パンデミック(世界的な大流行)が続く中での五輪に懐疑的な国民から、安全な開催は可能だという信頼を得たいと考えている。

 今回のプレイブックでは、警告や罰金、さらには「一時的または完全な五輪からの失格、除外」といった違反者への具体的な罰則が明記された。

 ただし、どの違反に対してどの罰則が適用されるかは明記されておらず、罰金の額も示されていない。処分によって東京大会以降の五輪に出場できなくなるのかも明らかになっていない。(c)AFP/Sara HUSSEIN