■圧倒的だったアマチュア時代

 松山は東北福祉大学(Tohoku Fukushi University)で腕を磨きながら、2010年のアジア・パシフィックアマチュア選手権(2010 Asia-Pacific Amateur Championship)で優勝し、翌年のマスターズの出場権を得ると、初挑戦の大舞台で27位タイと健闘してローアマを獲得した。

 同年にはユニバーシアード(2011 Summer Universiade)の個人と団体で金メダルを獲得。さらにアジア・パシフィックアマ連覇を達成すると、2012年のマスターズでは54位に入り、マニー・ザーマン(Manny Zerman)以来20年ぶりとなるアマチュアでの2年連続マスターズ予選突破を果たした。その4か月後にはアマ世界1位に輝き、8か月後にはプロに転向した。

 2013年には全米オープン選手権(2013 US Open Championship)で10位タイに入って世界ランキング50位以内に浮上すると、翌2014年にはジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏が大会ホストを務めるザ・メモリアルトーナメント(The Memorial Tournament 2014)を制して自身初、日本選手としては6年ぶりとなる米ツアー勝利を挙げた。

 2016年には世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)のHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2016)のタイトルも獲得。翌2017年には全米オープンで2位に入り、世界ランクもキャリア最高の2位に浮上した。同年には、ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open)連覇を達成し、ブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2017)でWGC2勝目を挙げた。