【10月23日 AFP】フランスのジャン・カステックス(Jean Castex)首相は22日、新型コロナウイルス対策として、すでに9都市で施行している夜間外出禁止令の対象地域を大幅に拡大すると発表した。人口の約3分の2に当たる4600万人が対象となる。

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 フランスでは同日、24時間の新規感染者数が過去最多の4万1622人を記録。死者は165人増加した。

 午後9時から午前6時までの外出禁止令は先週末、パリなどの9都市を対象に施行されていた。カステックス首相によると、24日午前0時(日本時間同日午前7時)からはさらに38県と仏領ポリネシア(French Polynesia)に拡大され、今後6週間続く。

 カステックス首相は「国内の公衆衛生状況は悪化が続いている」と指摘。「今後数週間は厳しいものとなり、病院は厳しい試練を受けることになる」と述べた。

 カステックス首相によれば、人口10万人当たりの感染者数はこの1週間で40%増加し、251人となった。フランスでの累計死者数は3万4000人を超え、集中治療室(ICU)に収容される患者の数は5月以降で最多となっている。(c)AFP