米公民権運動の象徴的存在、ジョン・ルイス下院議員が死去 80歳
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【7月18日 AFP】米国の公民権運動における象徴的な存在だったジョン・ルイス(John Lewis)下院議員が死去した。80歳だった。同僚の下院議員らが17日、明らかにした。
ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は「米国はきょう、米国史上最大の偉人の一人の喪失を悼む」との声明を発表。
膵臓(すいぞう)がんを患い、ここ最近は闘病生活を送っていた同議員についてペロシ議長は、「公民権運動における巨人であり、その人徳、信念、勇敢さがわれわれの国を変えた」と述べた。
小作農民の一家の元で生まれた同議員は、1960年代前半に公共交通機関における隔離政策に対して抗議運動を繰り広げた「フリーダム・ライダーズ(Freedom Riders)」の最初かつ最年少のメンバーの一人で、その後に同国で最も強力な、正義と平等を求める声の代弁者となった。
数十年間にわたって下院議員を務めた同議員は、1963年8月の「ワシントン大行進」で、後に暗殺されたマーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King Jr)牧師と共に行進。警察に殴打され、命を落としかけたこともある。(c)AFP