米公民権運動の指導者、ジョセフ・ローリー牧師死去 98歳
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【3月28日 AFP】米国の公民権運動の指導者で、マーチン・ルーサー・キング(Martin Luther King Jr.)牧師と共に闘ったジョセフ・ローリー(Joseph Lowery)氏が27日、死去した。98歳だった。米メディアが報じた。
米CNNによると、ローリー氏の死は、ジョセフ&イブリン・ローリー協会(Joseph & Evelyn Lowery Institute)のイマラ・カナディ(Imara Canady)理事が認めたという。
1921年生まれのローリー氏は、キング牧師やジェシー・ジャクソン(Jesse Jackson)師ら、公民権運動の中心人物らと共闘。キング牧師が公民権運動団体の南部キリスト教指導者会議(SCLC)を設立する際も支援した。
2009年には米国初の黒人大統領バラク・オバマ(Barack Obama)氏の就任式における演説者に選ばれ、その後、文民最高位の大統領自由勲章(Presidential Medal of Freedom)を授与された。
同じく公民権運動の指導者だったジョン・ルイス(John Lewis)下院議員は、ジョージア州の地元紙アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション(Atlanta Journal-Constitution)に対し、「ジョセフ・ローリー牧師は公民権運動の闘士だった」と語り、「彼は声を上げて堂々と主張し、決してあきらめなかった。デモ行進し、全米各地で抗議した。今夜は彼の冥福を祈る」と哀悼の意を表した。(c)AFP