【6月4日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)の選手たちが3日、米ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さん(46)が警察の拘束下で死亡した事件に抗議する平和的な行進に参加し、ステフェン・カリー(Stephen Curry)らがフロイドさんの名を叫んだ。

 今回の事件に抗議するため、カリーやクレイ・トンプソン(Klay Thompson)、ケヴォン・ルーニー(Kevon Looney)、ダミオン・リー(Damion Lee)は、ウォリアーズが優勝パレードを開催したときと同じカリフォルニア州オークランド(Oakland)の場所でデモ行進に加わった。

 一部の参加者が「彼の名を叫べ」と呼びかけると、カリーも他の人と一緒に「ジョージ・フロイド」と声を出した。

 デモ行進の代表を務めたウォリアーズのフアン・トスカノ・アンダーソン(Juan Toscano-Anderson)は「われわれは皆、同じ目的でこの場に集っている。黒人のためだけではない」と述べた。

「今は黒人のことだが、人類の問題だ。抑圧されている人は世界中にいる」「僕らはまだ正しい方向に向かって一歩踏み出し、仲間たちと何かを始めようとしている段階。ここに集まってくれたみんなに感謝する」

 偽造紙幣でたばこを購入しようとした疑いで警察に拘束されたフロイドさんは、白人警官のデレク・ショービン(Derek Chauvin)容疑者に手錠をかけられ、膝で首を8分以上押さえつけられて死亡した。

 免職となったショービン容疑者は、当初第3級殺人で訴追されていたが、3日には容疑が第2級殺人に切り替わった。(c)AFP