【5月15日 AFP】米与党・共和党のリチャード・バー(Richard Burr)上院議員は14日、上院情報特別委員会(Select Committee on Intelligence)の委員長職を辞任する意向を表明した。バー氏は新型コロナウイルスの流行に関連した株式のインサイダー取引の疑いで捜査対象となっており、米連邦捜査局(FBI)によって携帯電話を押収されていた。

 共和党のミッチ・マコネル(Mitch McConnell)院内総務は、FBIの捜査が継続する間の措置として、バー氏が15日をもって同委員長職を一時的に退くと発表した。

 米情報機関から状況報告を毎日受けているバー氏は今年2月、職務を通じて得た機密情報に基づいて所有株式を売却した疑いが持たれている。当時は新型コロナウイルスがパンデミック(世界的な大流行)に達する前で、米政府は国民に対して新型ウイルスの脅威は小さいとの見解を示していた。

 米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)によると、FBIは13日夜、捜査令状に基づき、首都ワシントンのバー氏宅で同氏の携帯電話を押収した。(c)AFP