【4月1日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のアンドリュー・ヒーニー(Andrew Heaney)投手が31日、無観客でのシーズン開幕を選手会(MLBPA)として話し合い、自身も前向きであることを明かした。

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 選手会のエンゼルス代表を務めるヒーニーは、報道陣に向けた電話会見をオクラホマ州の自宅から行い、「選手は誰一人、無観客でのプレーを望んでいるわけではない」とした上で、シーズンを始めるためにはファンを入れないでプレーすることも選択肢の一つだと話した。

 MLBの2020年シーズンは3月26日に開幕する予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が原因で、世界の他のスポーツと同様に活動が止まっている。

 ヒーニーは、大規模集会を禁止する措置が続いている以上、球場にファンが集まるのは不可能だが、試合の放送が息抜きになるかもしれないと話している。

「国として難しい時期だが、こういう状況の中でも、野球は国民的な娯楽である理由を示している」「個人的には、今こそスポーツの力を見せる時に思える」

「選手として、僕らはそれを理解している。健康に良いと言ったら言いすぎかもしれないが、それでも難しい時間を過ごし、難しい状況にある人にとって、テレビをつけて応援しているチームの試合を見られることは助けになるはずだ」

 米疾病対策センター(CDC)は、5月中旬まで50人以上の集会を避けるよう要請しているが、ヒーニーは、全162試合の消化に向けて準備しているという。

「それが全員の目標だ」「実現は困難に思えるかもしれないが、みんなそこを目指している」 (c)AFP