【3月3日 AFP】米大統領選挙の民主党候補指名争いで、穏健派のエーミー・クロブシャー(Amy Klobuchar)上院議員(ミネソタ州選出)が撤退し、ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領への支持を表明することを決めた。同議員の選挙陣営が2日、明らかにした。14州で予備選挙が一斉に行われる「スーパーチューズデー(Super Tuesday)」を翌日に控えた中での撤退となった。

 クロブシャー選挙陣営の広報担当者はAFPに対し、同氏が「今夜行われるバイデン副大統領の選挙集会に加わるためダラス(Dallas)に向かい、この集会で指名争いからの撤退と(バイデン前)副大統領への支持を表明する」と述べた。

 クロブシャー氏の撤退は、別の穏健派ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)氏による前日の撤退表明に続き、バイデン前副大統領への大きな追い風となった。

 バイデン氏は、先月29日のサウスカロライナ州での予備選挙では大差で勝利し勢いを得ており、スーパーチューズデーでは強硬左派のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員と対決する。

 クロブシャー氏は、討論会で説得力あるパフォーマンスを何度か見せていたものの、全米平均支持率が2桁台に達したことがなく、スーパーチューズデーでも良い結果を出すとは見込まれていなかった。

 今年11月の大統領選で共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)現大統領の対立候補となる民主党候補の座を争う女性はこれで、急進派エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員(マサチューセッツ州選出)と、反戦を訴えるトゥルシ・ガバード(Tulsi Gabbard)下院議員(ハワイ州選出)の2人となった。(c)AFP