【11月22日 AFP】男子テニス、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2019)は21日、スペイン・マドリードで決勝ラウンドが行われ、アンディ・マレー(Andy Murray)を温存した英国は、最終戦ダブルスで勝利してカザフスタンを2勝1敗で下し準々決勝に駒を進めた。

 前日20日のオランダ戦第1試合のタロン・グリークスプア(Tallon Griekspoor)との死闘でフィットネスに問題があったとはいえ、マレーをシングルスで起用しなかったのは大胆なギャンブルだった。

 四大大会(グランドスラム)通算3勝のマレーが見守る中、英国は第1試合でカイル・エドモンド(Kyle Edmund)がミハイル・ククシキン(Mikhail Kukushkin)に6-3、6-3で快勝。しかし第2試合でダニエル・エヴァンス(Daniel Evans)がアレクサンダー・バブリク(Alexander Bublik)に7-5、4-6、1-6で敗れて1勝1敗のタイとなった。

 そしてマレーの兄ジェイミー(Jamie Murray)と大会初出場のニール・スクプスキ(Neal Skupski)がペアを組んだ最終戦ダブルスで英国は、シングルスに出場した影響で疲労が残るバブリク/ククシキン組を6-1、6-4で破り8強入りを果たした。

「アンディがきのうコート上でベストな状態ではなかったことは明らかだった」とマレーに言及した英国のレオン・スミス(Leon Smith)監督は、「そこから回復するのもタフだし、カイルというオプションもあったので、この状況で彼を起用することに迷いはなかった」と続けた。

 準々決勝はこの日のオーストラリア対カナダで幕を開け、カナダが2勝1敗で勝利して4強一番乗りを果たした。英国は22日夜にドイツと対戦する。

 ドイツは同日、第1試合でフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber)が6-4、6-3でニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry)に勝利するなど2勝1敗でチリを退けて決勝トーナメントに進んだ。(c)AFP