【7月27日 AFP】韓国・光州(Gwangju)のナイトクラブで27日未明、店内のバルコニーが崩落して2人が死亡した事故で、負傷者の数が16人になったと地元警察が発表した。負傷者の中には第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)に出場した8人が含まれている。

 韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、27日午前2時29分(日本時間同)に店内のバルコニーが崩落したこの事故では、38歳と27歳の被害者が重体で病院に緊急搬送されたが、2人とも負傷が原因で亡くなったという。

 発表によると、負傷した16人のうち10人が外国人で、そのうち8人は世界水泳に出場している選手だった。当局は当初、けが人の中には米代表の飛び込みの男子選手1人と水球の女子選手1人が含まれているとしていたが、その他に米国人選手1人、ニュージーランド人選手2人、オランダ人選手とブラジル人選手、イタリア人選手がそれぞれ1人がけがをした。

 事件現場の写真では、店にいた客の重さで崩落したバルコニーが約5メートル落下し、無残に壊れている様子が確認された。

 また当局は、崩落したバルコニーが違法建築だった可能性を視野に捜査を進めるとしている。

 ニュージーランド水球男子チームの主将は地元のラジオ・スポーツ(Radio Sport)に対して、「踊っていたら次の瞬間に5~6メートル落下していた。それから全員が急いで店の外に出ようとした。僕らは下の階にいた人たちの頭上に落下したらしい」と証言した。(c)AFP