【6月7日 AFP】米国の競泳選手ライアン・ロクテ(Ryan Lochte)が6日、リオデジャネイロ五輪期間中に銃を突き付けられて強盗被害に遭ったと虚偽の証言をし、世界的なスキャンダルを巻き起こした後、自殺も考えていたことを明かした。

 米スポーツ専門サイトのESPN.comでロクテは「リオ後の私は世界で最も嫌われた人間だったと思う」「『ベッドに入ってこのまま目が覚めなければ』と思い、涙することが何度かあった」と話した。

 発言の真意は自ら命を絶つことかと聞かれたロクテは、うなずきながら「自分の人生を終わらせるところだった」と答えている。

 ロクテは以前、チームメートとガソリンスタンドで銃を突きつけられたと虚偽の証言をしてから、うつ状態になったと話していた。

 ブラジル警察は当時、ロクテの証言を虚偽と断定し激しく糾弾。ロクテには10か月間の出場停止処分が科され、処分は今月30日に終了することになっている。

 出場停止期間中は米国水泳連盟(USA Swimming)管轄外の大会に出場していたロクテは、2020年東京五輪で米国代表入りを目指しているという。五輪で通算12個のメダルを獲得している同選手は、東京五輪期間中に36歳の誕生日を迎える。(c)AFP