【1月9日 AFP】テニスのエキシビション大会、クーヨン・クラシック(Kooyong Classic 2018)は9日、初日が行われ、今季初の実戦に臨んだ世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は4-6、5-7でリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)に敗れた。

 四大大会(グランドスラム)通算16勝を誇るナダルにとっては、ATPツアーでの通算成績で15勝0敗と圧倒するガスケを相手にベストな状態からは程遠い内容となりながらも、「充実した練習をこなした後で良いテストになった。それこそが最も重要なことだ」と前を向き、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)の初戦へ向けて今後数日間で仕上げていくと述べた。

 また、昨シーズン終盤に痛め、前週のブリスベン国際(Brisbane International 2018)を欠場する要因にもなった膝の状態を問われた31歳のナダルは、「膝は大丈夫だ。もし状態が良くなかったら、ここにはいないだろう」と答え、15日に控える全豪オープン開幕までには準備が整うだろうとの考えを示した。

 ナダルは今大会では1試合しかプレーしないが、10日にはメルボルンパーク(Melbourne Park)で行われるエキシビション大会、タイブレーク・テンズ(Tie Break Tens)に出場する予定となっている。

 一方、昨年のクーヨン・クラシックは体調不良と故障のため見送っていたガスケは「(ロジャー・)フェデラー(Roger Federer、スイス)と並んで史上最高の選手であるラファを相手にして、自分のプレーには満足している」「ラファとの対戦はいつもうれしい。いつか引退する前にATPで彼を倒したい」と話し、非公式戦ながらもジュニア時代からしのぎを削るナダルから白星を挙げて喜んだ。(c)AFP