池や湖からの水の蒸発、クリーンエネルギー資源となるか 米研究
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■胞子で発電?
エネルギーを採取する装置は、細菌胞子の自然作用に基づく仕組みになる可能性があるという。細菌が過酷な環境状態に応じて形成する微小構造体の胞子は、環境状態が改善されてから新たな細菌を生じさせるために干ばつや凍結を生き抜くことができる。
「胞子は湿度が高いと水分を吸収して膨張し、湿度が低いと水分を放出して縮小する。この過程で、胞子は筋肉のように振る舞う」と、サヒン氏は説明した。
理論上は、蒸発が起きている間など、湿度の変化に応じてエネルギーを生成する材料に胞子を組み込むことが可能だ。
サヒン氏は、「胞子を組み込んだ概念実証装置はすでに完成している。装置を水面の真上に設置すれば、電気エネルギーが生成される」と話す。
「装置は胞子を塗布処理した薄い帯状のビニールテープを内蔵しており、このテープが湿度の変化に伴って伸び縮みする」としながら、テープの移動端を発電機に接続して電気を生み出す仕組みについて説明した。
ダムや湖それ自体は、発電を必要な時にだけ実行できるように、太陽の熱を蓄えておくために利用できると、研究チームは指摘している。また、タービンやソーラーパネルは風や日光がないと発電できないが、こうしたエネルギーの「間欠性」の問題に対して、蓄熱性に非常に優れた水が解決策をもたらす可能性があるともした。
蒸発から取り出すエネルギーを分配するには、配電網に近いことが不可欠と考えられると、研究チームは続けている。しかし、水力発電に使用されている貯水池は、すでにこれに適した場所にある。
今回の成果については、蒸発をエネルギーに変える技術に関するさらなる研究の正当性を裏づけるものとしている。(c)AFP/Mariëtte Le Roux