プリスコバが全米OP4強逃し世界1位陥落、バンダウェイが準決勝へ
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【9月7日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は6日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)が6-7(4-7)、3-6で第20シードのココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe、米国)に敗れ、8週間維持した世界ランク1位から陥落することになった。
前回大会のファイナリストであるプリスコバは、世界トップの座が短命に終わっても何も変わらないとして、「気にしていません。世界2位になっても何かが変わるとは思いません。特に差は感じていないので、何も変わりません」とすると、「数週間のことでした。1年間も維持していたら、変わっていたかもしれません。でも今回は違います」とコメントした。
四大大会(グランドスラム)無冠で世界1位になった選手の仲間入りを果たしたと皮肉られることについても、プリスコバは気にしていないとして、「何か言う人は常にいるものです。そうしたことは気にしません」と話した。
その一方で、プリスコバは米ニューヨーク(New York)でのこの一週間は重圧を感じていたと明かし、「今大会では自分にとってベストのテニスができていませんでした。それでも準々決勝まで進めたのは上出来です。少なくともここまで勝ち上がれて満足です」と語った。
「今大会で感じた重圧は自分にとって新しい経験で、これまで感じたことがないものでした。グランドスラムで2大会連続の決勝進出を目指すということも今まではなかったので、まったく違いました。次のグランドスラムでは、もっと気楽に臨めるでしょう」
プリスコバが決勝進出を逃したことにより、11日に発表される最新の世界ランキングでは、7月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)でグランドスラム2勝目を飾り、今月にはシンシナティ(Cincinnati)で行われた全米前哨戦のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)を制したスペインのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza)がトップの座を奪取することになる。
今大会では第13シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)に3回戦で敗退を喫したムグルサは、WTA史上24人目の世界1位になることについて、プリスコバが敗戦した試合後に自身のツイッター(Twitter)に、「ナンバー1になれて、とてもハッピー!! 信じていたし、夢が実現しました。皆さん、ありがとう! 大好きです」と投稿した。
プリスコバがトップに立った背景には、長い間世界女王に君臨していたセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が妊娠して戦列を離れるという状況があった。グランドスラム通算23勝を誇り、前週女児を出産したセレーナは、来年1月に豪メルボルン(Melbourne)で開催される全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)で連覇を目指したいと語っている。(c)AFP/Jim SLATER