【2月28日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは27日、第26節の試合が行われ、ジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)が2得点を決めたレスター・シティ(Leicester City)はリバプール(Liverpool FC)を3-1で破り、クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)前監督解任後の初戦を白星で飾った。

 65歳のラニエリ前監督は、奇跡のリーグ制覇を果たしてから約9か月後の今月23日に電撃解任された。この日スタジアムに集まったサポーターは、同監督の年齢に合わせて試合時間が65分を迎えると、横断幕やマスク、スマートフォンの光などで前指揮官に敬意を示した。

 ダニー・ドリンクウォーター(Danny Drinkwater)が2点目を挙げ、チームの連敗を5で止めたレスターはこの日、最近の不振を感じさせないようなプレーを披露。降格圏外となる15位に上昇したフォクシーズ(Foxes、レスターの愛称)のクレイグ・シェークスピア(Craig Shakespeare)暫定監督は試合後、「チームに要求したのは自分たちが何者なのか、そして自らのアイデンティティーを思い出せということだった」と語った。

 前半28分にバーディーがリーグ戦7試合ぶりの得点をチームにもたらしたレスターのファンにとっては、シェークスピア暫定監督の下で逆襲の兆しが見えた一方、ラニエリ前監督政権における低迷の理由は依然、謎として残っている。

 岡崎慎司(Shinji Okazaki)を起用するなど、1-2で敗れた先週の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)から先発メンバーを入れ替えたシェークスピア暫定監督は、レスターでのフルタイムの仕事を望むかと問われると、「私の権限はリバプール戦に向けて選手を準備させることで、それを遂行したまでだ。今後どうなるか見てみよう」とコメントした。

 一方、この試合に勝利していればリーグ3位に浮上する可能性があったリバプールは5位を維持。首位を走るチェルシー(Chelsea)から勝ち点14差、1試合消化が少ない4位アーセナル(Arsenal)とは勝ち点1差となっている。

 フィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)が1点を返すにとどまり、直近のリーグ戦7試合でわずか1勝しか挙げられていないリバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は試合後、「われわれは、去年のレスターにさせてしまった――自分たちのミスだ」と嘆いた。

「われわれは批判を受けるべきだ。こうした一貫性のなさは通用しない」 (c)AFP/Tom WILLIAMS